【第8回】夜は短し歩けよ乙女(8/12読了)
こんにちは、涼歌です。
今日は森見登美彦さんの、「夜は短し歩けよ乙女」です。
最初は「なんだ、この癖の強い読みにくい小説は」と思っていたのですが、、、だんだん森見ワールドに引込まれていったのでした。
大正ロマンを彷彿とさせるような言葉遣いや人々の描写、ところどころに姿を現す、妖怪のようなファンタジックなキャラクターたち。
私の頭の中では、「めぞん一刻」のキャラクターを「千と千尋の神隠し」の舞台で遊ばしている情景が自然と浮かんでおりました。
主人公→五代(主人公)+三鷹(ライバル)
ヒロイン→こずえちゃん(天然なところ)
羽貫さん→一ノ瀬さん(太ったおばちゃん)+あけみちゃん
樋口氏→四谷氏(変なおじさん)
ぱっと思いついただけでも、これらのキャラクターが自分の中ではかなりダブる。
とはいえ、めぞん一刻含め、高橋留美子ワールド(らんまとか、うる星やるらなどのラブコメ)はかなりすきなので、この「夜は短し歩けよ乙女」についても、楽しく拝見することができました。特に、ヒロインの女の子の天然具合がとてつもなく可愛かったです。(世界ぼーっと選手権うんぬん)
繰り返しますが、樋口氏が羽貫さんのためにヒロインが買ってきたプリンを勝手に食べ出すところ。あれは間違いなく、めぞん一刻の四谷氏と同じ行動パターンです。
著者はかなりの影響を受けていると見て間違いないはずです。どちらの作品もとてもすばらしく、とても心のほっこりする作品でございました。
■評価(10段階、5が平均)
★7…読書メーターのレビューなどでもよく書かれているが、人によって好き嫌いが分かれるものと思われる。気楽な気持ちで読みたい方におすすめ。
ではまた。