小説家志望 涼歌・サー・キッドの本の本当のところ

年間100冊を目標にするわたくし、涼歌の涼歌による涼歌のための本の感想ブログ。たまに自作小説も掲載予定。

【第2回】僕の隣で勝手に幸せになってください(7/26読了)

涼歌です。今回は小説ではありません。

カバーモデルの美しさに釣られ購入し、一日で一気に読み終えました。
※カバーモデルは小松菜奈さん。19歳とは思えぬ妖艶さ。

正直、このモデルさんが売り上げに寄与している部分は結構大きいのでは
ないかと個人的には思う。だって、蒼井ブルーさんって方存じないし。
(女性だと勝手に思い込んでました。犬山紙子さん的なポジションの人なのかと)

実際に手にとって読んでみると結構シュールで面白い。
勇気づけられる方も多いかもしれない。個人的にはクスッと笑える部分が
多かった。きっと実際に会うと凄く良い人なのだろう、と思う。

やたらと自分を卑下する箇所が見受けられた(額が広くなったなど)気がした
が、これでチャラチャラしたイケメンだったら一気に本の内容は陳腐化する。 フツメンがこういう言葉を発するからウケるのであって、イケメンがいくら良いことを言っても、説得力は感じられないと勝手に思っている

※ちなみに当方は、先入観を持たないために、著者の顔とか年齢等の情報は一切調べていないから、知らない。フツメンであることを祈りたい。

以下、特に印象的だった言葉を抜粋してみたい。
【ほっこり系】
・よく笑う人がすき。人を笑わせようとする人はもっとすき。

【考えさせられる系】
・人生はなぜか大事な人から順にいなくなるようなので大事な人から順に会っておかなければならない。
・思い出せない人のことはもう思い出さなくていい人ってことで。
・見つけることと同じくらい手放さないことは難しい。
・「長い付き合いになりそうだなあ」とか思っても「何か違う」みたいな理由であっさり終わったりする
 →よくわかる。
・信頼関係にある人との間で、正直さはほどほどで良い。ただ、誠実さは別。
・死ぬ時はふわっと眠気が来たみたいなのがいい。
 →切実にそうありたい。

【面白い系】
・大事なことを言う時って照れがちで、ちゃんと顔を見られなかったりするから、パーティグッズコーナ ーで売ってる大仏のマスクとか被っていいことにしてほしい。
・納期「俺を倒してから行け」
・「この間彼女とキャッチボールしたんだけどさ、アイツ、スライダー投げてきたんだよ」
・満員電車で両手を挙げてる紳士がいて、多分痴漢に間違われないためだと思うんだけど手が暇なのかグーチョキパーを繰り返してて、今この瞬間世界で一番かわいいおっさんの可能性ある。
・車で二人っきりになり、沈黙が嫌だったのか「好きなたこ焼きの具なに?」と訊かれたの、二日経ってもまだ面白い。
・駅のトイレでおしっこしてたら紳士が慌てた様子で個室へ入って行き、衣服の擦れる音ののち、レ・ミゼラブル!」と聴こえてきた。感動。
・知人カップルの過去最大の危機は、ヒステリーを起こした彼女が号泣しながら包丁を持ち出した時らしい。慌てた彼氏は目の前のティッシュの箱を手にとり応戦しようとしたが、その滑稽なたたずまいに彼女が思わず吹き出しこと無きを得たという。


こうやって思い返してみると、この本を結構すきなことに気がつく。
「好き」を「すき」と書いているところもすごく粋に感じる。だからあえて「すき」を使った。

気になりましたらぜひ読んでみてください。

■評価(10段階、5が平均値)
★6.5…読むと人に優しくできそう。

ではまた。